しんろだより「道」最新号
令和7年12月25日発行(第7号)
先輩と語る会
12月12日(金曜日)に「先輩と語る会」を開催しました。「先輩と語る会」は社会人として活躍している本校卒業生の体験談を聞き、今後の学校生活での留意点や卒業後の仕事や生活の様子を知ることを目的に開催しています。今年は、「これまでの経験と働くために大切なこと」という演題で、株式会社デンソーで勤務している先輩から講演をいただきました。本校生徒、保護者の皆様の他、地域の中学校からもご参加いただき、大変有意義な時間となりました。 (文責:長﨑)
講師

小林元気(こばやしもとき)さん
平成22年度 高等部専攻科(産業技術科)修了
◆愛知県出身。地元の卓球チームで秋田県立聴覚支援学校出身の先輩と出会い、親戚の家がある秋田県での生活を思い描き、本校専攻科へ入学。
◆卒業後は株式会社デンソーに入社し、エアコン製造部に所属。
講演内容
○現在の仕事内容と会社での経験
○アビリンピックの経験

・上司から社内技能検定の結果が良かったのでアビリンピック選考会に挑戦してはどうかと勧められた。
・訓練期間中、思うように上手くいかない事が多々あり何度もくじけそうになったが、「金賞を獲る!」という大きな目標をもって訓練に励んだ。
◆県大会の成績
2014年銀賞/2021年銅賞/2022年金賞
◆全国大会の成績
2022年 金賞
○学生時代の経験
・産業技術科での経験:作業の中で問題が発生した際に、先生とコミュニケーションをとりながら解決に向けて取り組んだ。あらゆる機械に触れることを通じて、危険さを学んだ。
・部活動(卓球部):体力づくり→体力を使う仕事でも耐えられる体を養った。
・寮生活:部屋やお風呂の掃除、洗濯などの家事を実施→現在、一人暮らしに役に立っている。
○みなさんに伝えたいこと
・コミュニケーション:まずは挨拶、報連相、話のキャッチボールが出来るようにすることが大事です。
・4S(整理、整頓、清掃、清潔):学生のうちに、身に付けておくと立派な社会人になれます!
・挑戦すること:小さなことでもよいので、やりたいことにどんどん挑戦してみてください。挑戦することで、自分自身の成長に繋がります!
質疑応答

○仕事に慣れるまで大変だったことは?
→①作業手順を覚え、速く作業できるようにすること
②夜勤があるので、生活のリズムを整えること
③周りの人とのコミュニケーション
○仕事で「これだけは絶対にゆずれない」と決めていることは?
→「人との関わりを大切にすること」です。仕事はチームワークなので、人間関係がうまくいかないと仕事もうまく回りません。
後期職場体験実習
今年度後期の高等部2年職場体験実習は12月1日(月曜日)から5日(金曜日)の期間で実施しました。普通科の男子1名は、株式会社スクールファーム河辺で新聞紙を活用したエコバッグ作りやミシンを使った縫製作業を体験し、職業科の女子1名は横手精工株式会社で部品のピッキング作業や専用の機械を使った検品作業に取り組みました。2人とも2回目ということで事業所の方々とのコミュニケーションにも少し慣れたようです。それぞれの職場は、雰囲気も違えば仕事内容も全く違う環境です。これから生きていく社会のなかで「自らが行うべきことを自らの意識で取り組む力」の伸張を目指し、職場体験実習は行われています。自分が得た経験、感じたこと、関わってくれた人々の顔、それら全てを糧とし、次年度の実習へたくましく向かってほしいと思います。(文責:伊藤健人)




発行内容・お問い合わせについて
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