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卒業生の声

高等部専攻科、高等部本科を卒業した5名のアンケート結果を掲載しています。

高等部専攻科、高等部本科の卒業生に次の4つを質問しました。

  1. 聴覚支援学校のアピール
  2. 部活動
  3. 寄宿舎
  4. 学んでよかったこと・進路

他校で学ぶ聴覚障害の人たちや先生たちにアピールしたいことを教えてください。

聴覚障害の仲間に会えます

きこえる友人の中ではコミュニケーションが上手くいかなかったり、孤立感を感じやすかったりして悩むことが多くありました。けれども、聴覚支援学校で同年代の友人に出会って、互いの悩みを共有したり励まし合ったりして、新しいことにチャレンジすることで、自分に自信をもてるようになりました。

授業が分かりやすいです

  • 音声に情報保障(手話や指文字、文字情報)があることで、先生の話がよく分かりました。話すときは、口形を見せてくれるので、聞き取りのヒントになりました。分からない場合は、かみ砕いて説明を加えてくれます。
  • 視覚的な資料が多くあることで、話の内容が更に分かりやすくなります。
  • 赤外線補聴援助システムが各教室に設置されています。マイクで拾った先生の話す声が、補聴器や人工内耳に直接届くので、周囲の雑音に影響されにくいです。

少人数で手厚い指導が受けられます。先生も親身になって指導をしてくれます。

同学年の友達は2~3人だったので寂しいこともありましたが、自分のペースに合わせて勉強を教えてもらうことができました。

いろんな行事があります

聴覚支援学校は、幼稚部(3歳~)から高等部専攻科(~20歳)までの幼児児童生徒が同じ校舎で学んでいます。そこで、行事によっては、全校で行うものもあります。

  • 運動会
    全校生徒が一堂に会し、赤白の組対抗で勝敗を競います。今年は白組が優勝。種目は、徒競走、趣向走、卒業生も参加できる綱引き、全校生徒がバトンをつなぐリレーなどです。
  • 学習発表会
    各学部のステージ発表の他、中学部・高等部は生徒会で企画した活動があります。昨年度の高等部の発表は、『手話パフォーマンス甲子園(鳥取県で開催)』初参加の苦労の道のりを劇にしました。
  • 修学旅行
    高等部は関西方面に出かけています。専攻科は修学旅行がないので自分たちで企画して校外学習に出かけました。
  • 職場実習や職場体験
    高等部の産業技術科と情報デザイン科では、就職のために必要な力を知るために様々な職場で実習を行っています。就職を希望する企業で繰り返し行い、就職につなげることもあります。
  • 暗唱大会、先輩と語る会、卒業・修了研究発表会など

どんな部活動がありますか

部活動は3つ。運動部は卓球陸上、文化部は美術です。週に3回程度、放課後に活動していました。
運動部は、聴覚支援学校生が参加する東北や全国の大会があって毎年出場して練習の成果を発揮しています。

部活動のよいところ、自分を成長させてくれたのはこんなところです

  • 高等部の3年間、卓球部に所属しました。仲間と励まし合いながら、練習に励み、最後まで諦めないという強い気持ちを持つことができるようになりました。(高等部卒Aさん)
  • 中学部から高等部専攻科までの生徒が入部しているので、いろんな人と関わることができました。9年間卓球部に所属していましたが、最後は全国聾学校卓球大会で優勝できました。たいへん心に残る思い出です。(専攻科卒Bさん)
  • 陸上部で走り幅跳びに取り組みました。練習を継続したおかげで体力をつけることができました。(高等部卒Cさん)
  • 卓球部に所属しました。先生方はとても熱心に指導してくださいました。自分に合った練習方法を先生と一緒に考えて、練習に取り組みました。(専攻科卒Dさん)

寄宿舎について教えてください

聴覚障害のある子どもが学ぶ学校は、秋田県内に1校しかありません。そこで、家が遠くて通学が難しい場合などに寄宿舎を利用することができます。通学可能な生徒は体験もできますよ。
寄宿舎には、専門の指導員の先生が配置されています。生活を楽しく充実したものにするために、舎生一人一人が目標を立てて生活したり、お風呂場などの共用スペースの清掃を当番制で行ったり、聴覚障害者の生活上の課題についての学習会、地域の方との交流などの活動を行ったりしています。

楽しかったことや身に付けられた力があったら教えてください

  • 高等部3年間、寄宿舎で生活しました。自分の事は自分でやらなくてはならないので、はじめは大変でした。身に付いたことは、洗濯や掃除。簡単な料理にも挑戦しました。行事も色々あって、買い物や外食、秋田大学の学生さんや視覚支援学校の方との交流が楽しかったです。(高等部卒Aさん)
  • 友達や先生と一緒にテレビを見たのも楽しかったです。早寝、早起きの習慣が身に付きました。(専攻科卒Eさん)
  • 私も友達とおしゃべりするのも楽しかったですが、料理のレパートリーを増やすことができたのがよかったです。(専攻科卒Dさん)

高等部や高等部専攻科で学んでよかったこと、卒業後の進路をできる範囲で教えてください

小学部から本校で学んできました。高等部を卒業したあと、2年課程の専攻科を志望したのは周囲の勧めもありましたが、授業が分かりやすく、自分に合っていると思ったからです。情報デザイン科で学びましたが、様々な知識や技術を得られましたし、就職に向けても多くのサポートを得られました。公務員として頑張りたいと考えています。(専攻科卒Bさん)

中学部から聴覚支援学校で学んでいます。赤外線補聴援助システムで先生の話が直接補聴器や人工内耳に届いたり、手話があったりすると授業が分かりやすいです。就職に有利になるのではと考え専攻科を志望し、産業技術科で学びました。職場実習が自分のためになったと思います。職場の方とのコミュニケーション方法や仕事内容などを知ることができましたし、自分のことも職場に理解してもらい、就職につなげることができました。地元で就職できました。(専攻科卒Dさん)

地元の高校を卒業後、周囲の人の勧めもあり専攻科を志望しました。聴覚障害の仲間に会えたこと、先生方が親身になって自立に向けて必要な知識を教えてくれたことなど、学びが山程あります。おかげで就職することができました。聴覚障害の専門の学校なので、先生方がいつも聞き取りのヒントになるよう、口形を見せて話してくれましたし、声の大きさや話す内容も分かりやすくなるよう考えてくれていたと思います。(専攻科卒Eさん)

中学校は地元の学校でした。高等部から聴覚支援学校の普通科で学びました。補聴援助システムや手話を使った分かりやすい授業が受けられることはもちろんですが、少人数なので手厚い指導が受けられるし、聴覚障害の友達にも会えて、自分に合っている学校だと思ったからです。一番よかったのは、自分に必要な情報保障が分かって、自分の力で得られるようになったことです。(高等部卒Aさん)

幼稚部から聴覚支援学校です。友達や先生とは手話でコミュニケーションができるし、授業も分かりやすいです。親身になって話を聞いてくれる先生が多いので、安心して相談ができました。産業技術科で木材の加工などを学びましたが、椅子、本棚など様々な製品を作れるようになりました。就職に関しては、本校には聴覚障害者の求人が届くので、聴覚障害に理解のある職場への就職にも有利だと思います。私は、先輩や先生方の話を聞いたりして1年生の時から準備を進め、愛知県にあるトヨタ自動車に就職しました。(高等部卒Cさん)

本校の幼稚部から高等部専攻科、寄宿舎の様子は、ホームページにも写真等掲載しています。

令和5年度に高等部本科並びに高等部専攻科を卒業した生徒にアンケートを実施し、その結果を掲載しました。この他に、もっと知りたいことがありましたら、「きこえとことば支援センター」まで、いつでもお問い合わせください。

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