自立活動だより2号
秋田県立聴覚支援学校自立活動部
令和7年7月11日発行NO.2
夏場の補聴器・人工内耳の管理について
待ちに待った夏休みがいよいよ始まりますね。夏は、汗をかいたり、プールなどの水遊びをしたりする機会が多くなります。しかし、補聴器や人工内耳にとって汗は大敵です。汗をかいたときや水で濡れたときは、特に補聴器や人工内耳をきれいに拭き取り、しっかりと乾燥させましょう。
〈補聴器の保管方法〉
補聴器の故障を防ぎ、長く使用できるように、補聴器の湿気対策をしっかりしましょう。
※補聴器に汗や水が入り込むと、錆びて故障してしまいます。
〈ポイント〉
・補聴器を乾燥させるときは、電池を外す。(電池は乾燥ケースの中に入れない。)
・汗カバーが付いていたら外す。
・電池ホルダーは開けたままにする。
便利ツール~電話編
きこえない・きこえにくいことで困ることにはどんなことがあるでしょうか。
・お湯が沸いたかどうか知る
・火災、地震などの緊急情報を知る
・テレビやラジオなどを視聴する
・ドアチャイムの音を聞く
・電話をかける
・朝決めた時間に起きる
などがあります。では、電話をするときにどんなツールがあるでしょうか。
①ヨメテル
・通話相手の声をリアルタイムで「文字」にする。
・緊急通報にも対応
②電話リレーサービス
・通話相手の声をリアルタイムで「手話」または「文字」にする。
・緊急通報にも対応
緊急通報にも対応しているので安心です。もちろん、メールなど電話以外の連絡方法もあります。
もうすぐ夏休み~クイズにいくつ答えられますか?
問題1夏の午後に急に降り出す雨のことをなんと言うでしょうか。
①夕立(ゆうだち)
②豪雨(ごうう)
③にわか雨
問題2夏の暑い日に、地面やアスファルトの上などからゆらゆらと見える現象のことを「陽炎」と言います。正しい読み方はどれでしょうか。
①ひかげ
②ようえん
③かげろう
問題3「夏至」は何と読むでしょう?
①なつし
②かし
③げし
夏至とは、1年の中で最も昼が長い日のことです。今年は6月21日でした。反対に、昼が最も短く、夜の時間が長くなる日のことを冬至といいます。 今年は12月22日です。 ゆず湯に入ったり、かぼちゃを食べたりする風習があります。
答え~問題1①夕立、問題2③かげろう、問題3③げし
「手話施策推進法」成立
この法律は、手話が「言語」であるという認識のもと、国や自治体が責任をもって手話の普及・教育・理解促進に取り組むことを定めたものです。令和7年6月25日に成立しました。手話に関する法制定は初めてです。ちなみに、手話の普及などを目的とする条例は、40都道府県と約550市区町村で制定済みです。(秋田県は平成29年制定)
〈基本的な理念〉
①手話の習得や使用に関する合理的配慮が適切に行われる環境を整備する。
②手話文化(手話による演劇や伝統芸能など)を保存、発展させる。
③手話に関する国民の理解と関心を深める。
あなたにとって手話はどんな存在ですか。幼少期から手話に触れてきた人、聴覚支援学校に入学してから手話を学んだ人、知っているけど使う機会がない人、さまざまだと思います。家庭や学校、大学、職場などさまざまな場所で手話によるやり取りが広がり、きこえる・きこえないに関わらず共に生きる社会に向けて一歩前進したといえる喜ばしい出来事です。