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6号(弁論大会を終えて、第2回情報交換ルームを開催してなど)

「先輩と語る会」を終えて

12月13日金曜日、本校高等部普通科を卒業した先輩を講師にお招きし、「はたらき、いきること」というテーマで講演していただきました。本校中学部・高等部生徒の他、中学校から1名の参加がありました。講師は、現在埼玉県在住で、同県の生命保険会社に勤務されています。宮城教育大学に進学し、卒業後はニュージーランドでのワーキングホリデー、帰国後はホテルや野菜の苗を育てる会社での勤務を経て、現在の会社に勤務しているとのことでした。「やりたいこと、将来像があったわけではないが、勉強がしたい、知らないことを知りたいという思いが強かった」、また、自分自身の思いに真摯に向き合いながら、「どう生きたいか」を大切にしてきたこれまでの経緯を、心に響く言葉で分かりやすく伝えてくださいました。現在は、年金に関わる仕事をしていて、チームで他の部署と連携しながら働いているそうです。コミュニケーションでは、口話の他、筆談やノート、iPad を使い、ミーティングでは UD トークなどを活用しているとのこと。仕事に関わる専門的な知識を身につけるため、レベルアップしていく試験を受け続けながら、仕事以外にもスキューバダイビングなど趣味を充実させたり、ボランティアに参加したりと心身の健康を第一にメリハリをつけた生き方をしている姿は、一つの心強いロールモデルになったのではないかと思います。後輩たちにたくさんの大切なメッセージを伝えてくださいました。

<伝えたいメッセージ>

  • 自分の状況や思いを言語化すること
  • 「何?なぜ?どういうこと?」を深める(当たり前に使っている言葉の意味を考える)
  • 学びはあらゆる場所にある
  • 頑張ることだけでなく頑張らないことも大切
  • 人や物事と関わる面倒くささを超えて関わってほしい。その先に喜びがある

第2回オンライン情報交換ルームを開催して

11月27日に、2回目のオンライン情報交換ルームを行いました。今回はニーズに応じて、小学校と中学校に分かれて行いました。中学校での情報交換の内容についてお知らせします。

今回は、難聴児の自己理解についての工夫を取り上げました。実践についての情報交換をしている中で、少し前に実施された県南部の中学生同士のオンライン交流の取組についての話題になり、期せずして事後の振り返りを共有する機会にもなりました。オンラインだからこそ、自分の話が伝わっているかを画面越しの表情からとらえることができたり、伝わっていないときに文字や身振りなどいろいろな手段を工夫することができたりしたことが話題になりました。その他に、一側性難聴の集いで話題提供してくださった高校生の動画を視聴しました。「体験を聞いて大変参考になった。配慮申請についてもよく分かった」という声をいただきました。

次回は1月9日に開催します。ご希望のテーマがありましたら、お知らせください。

<情報交換の例>

  • 生徒が聞き取りにくい状況はどんなときか
  • 聞き取りにくいときに生徒自身がどのような行動をすれば良いのか
  • 自分が伝えたいことを伝えるとき、相手に対してどのような意識をもてば良いか等

自立活動の視点からの授業の振り返り

本校の全校授業研究会では、研究テーマに基づいた協議のほか、一人一人に応じた「聴覚障害の特性や状態等に応じた指導上の配慮事項」を話合う時間も設定しています。右下の写真は、先日終了した幼稚部の提示授業(保育)について、幼稚部自立活動学習会で整理したものです。

<キーワード>

  • 口声模倣の促し ~無理なく自然に~
  • 視覚的配慮 ~授業の流れが分かる板書~
  • 語彙表現の拡充 ~動作を言語化~
  • 共感的なやりとり ~一問一答ではない発問の工夫~
  • 口形の提示、発音、態度の育成、想像力を育む問い等

子供の成長に結びつくように、自立活動の視点で、実態に応じた指導・支援について評価・改善に取り組むことを大切にしています。

冬の補聴器・人工内耳管理

「冬は、夏と違って汗をかかないから大丈夫!」と油断しがちですが、冬場も気を付けることがいろいろあります。

  • 冬場は暖かい室内と寒い屋外の温度差によって結露が起こります。結露でチューブやイヤモールドに水がたまると、聞こえにくくなったり故障の原因になったりする場合があります。そんなときはティッシュでこよりを作り、吸い取りましょう。また、雪で補聴器や人工内耳が濡れてしまう場合もあります。結露や雪で濡れてしまったときは、しっかりと水分を拭き取り、乾燥させましょう。乾燥のためにも、外した補聴器や人工内耳を失くさないためにも、外出する際は乾燥剤の入ったケースを持ち歩くことをおすすめします。
  • 補聴器に使用する空気電池は、乾燥や二酸化炭素に弱く、冬は夏と比べて持ちが短くなります。長持ちさせるには、換気を定期的に行ったり、補聴器から電池を外したときは、空気孔にシールを貼って保管したりしましょう。また、寒いところでは発電の力が弱まるので、手で温めてから補聴器に入れるとよいでしょう。
  • 補聴器が水に弱いことはよく知られていますが、熱にも弱いです。暖房の近く日差しで高温になる窓辺などに置かないよう気を付けましょう。また、人工内耳は静電気に弱く、データが消えてしまうことがあります。静電気防止グッズや加湿器を上手に使用して、静電気を予防しましょう。
  • 不具合に気付き、対応するためにも、普段から補聴器や人工内耳の聞こえ方を確認しておきましょう。

お知らせ

学校ホームページきこえとことば支援センターのページで、自立活動実践例紹介を更新しておりますので、ぜひご覧ください。

  • ホームページアンケートへのご協力ありがとうございました。いただいたご意見は、より活用しやすいホームページづくりに生かしていきます。
  • 手話学習会1月8日(水曜日)10時30分から11時10分まで
  • 習熟度に応じて、3グループに分かれて行います。参加希望の方は1月6日(月曜日)までに、自立活動部 小松までお知らせください。
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