研究だより 第5号
2026年2月13日発行
本文より抜粋して内容を紹介します。全文は、「令和7年度研究だよりNo.5」よりご覧ください。
中学部1・3学年2組 国語科 「いもいも ほりほり」
題材の目標
- 物語に登場する物や人物とのやり取りを通して様々な言葉に触れ、言葉の響きやリズムに親しむ。(知識・技能)
- 物語が進行していく中で、視覚や聴覚等の五感を通して感じ取ったことを、表情や発声、体の動き等で表現する。(思考力・判断力・表現力等)
- 絵本「いもいもほりほり」に興味・関心をもち、挿絵を注視したり読み聞かせに聞き入ったりする。(学びに向かう姿、人間性等)
題材等の概要
- 生徒個々の自立活動の目標を基にした活動内容を設定する。
- 授業内容及び手立ての工夫(ICTの活用 例:iOAK、ロイロノート)
- 学習評価の工夫(映像や画像の工夫)
指導助言 秋田大学大学院教育学研究科 教授 藤井慶博先生
一人一人の反応や感じ方を丁寧に見取り、即時的に支援へつなげる教師の姿勢が随所に見られた。音・映像・匂い・触覚など多様な感覚を活用し、経験や概念の枠組みを少しずつ広げようとする多様なアプローチが有効だった。表情や声、微細な体の動きを手掛かりとした形成的評価を授業中絶えず行い、その評価に基づく弾力的な対応がきめ細やかだった。見取りについては、事実と解釈の区別が重要である一方、反応の要因を過度に実験的に切り分けることにとらわれ過ぎず、教師同士が対話を通して見取りを共有し、間主観的に理解を深めていくことが重要と考える。ICT機器(iOAK)の活用については、音声のカスタマイズ等による没入感の強まりや反応の解釈(閾値設定)の整理が進むことでのブラッシュアップを期待する。今後の検討点として、場面転換の工夫、没入感の向上、生徒主体の振り返り、非認知能力に着目したアウトカム評価が挙げられる。授業の学びが今後の生活や「生きる力」にどのようにつながっていくのかを見取り、授業後の姿や別の場面での反応も含めて捉えていく視点が重要である。
