高等部
1 目 標
(1) 自立と社会参加に向け、主体的に考えて行動する力を育てる。<自ら学ぶ>
(2) 様々な活動を通して、積極的に自己選択・自己表現する力を育てる。<豊かに表す>
(3) 望ましい生活習慣を身に付け、心身共に健康で充実した社会生活を営む力を育てる。<健やかに生きる>
(4) 様々な人や環境と関わり、自己理解・他者理解を深め豊かな心を育む。<手をつなぐ>
2 重点事項
(1) 生徒が自分で考え、目標を意識して意欲的に取り組む授業づくりを進め、実態や教育的ニーズに応じた教育課程の改善につなげる。
- 担任が設定した「目指す姿」と「重点目標」を、教科担当や学習グループの担当と共有する。研究と関連付け、具体的な目標や評価の視点を明示した授業を実践する。
- 自立活動の指導を充実させ、強みを生かし課題の改善に迫る学習内容を意図的に設定する。
- 長期的な視点で、1年後・卒業後の姿を見据えた系統性のある指導内容を計画し、実践する。互いに授業を見合い、実態や進路希望に応じた学習グループを柔軟に設定する。指導内容を工夫し、各教科等を関連付けた授業づくりを進める。
- ICTを効果的に活用し、生徒の表現や発信を丁寧に汲み取り、フィードバックを積み重ねる。
(2) 多様な集団での活動や体験的な活動を、年間の計画で効果的に設定すると共に、校内外の連携を深め、社会参加につながる教育環境を整えて学習活動を展開する。
- 異学年による縦割りグループでの学習、類型を超えた合同学習を設定する。
- 出前講座など特色ある学習活動を複数回設定し、卒業後の生活と関連させながら効果的に実施する。
- 挨拶や言葉遣い等社会生活に関わる行動について、生徒の実際の活動を評価し、改善につなげる。
- 面談や連絡帳、通信等で学習の目的や内容、取組の様子等を保護者に丁寧に伝えると共に、職員間でも共有し、同じ方向性で対応する。センターや実習先等、関係機関とも連絡会等を実施し、十分に連携する。
(3) 進んで社会と関わりをもち、生涯を通じて豊かな社会生活を送ることができるよう、計画的に社会経験や交流を実践する。
- 地域での交流活動や学校間交流、ICT等を活用した間接的な交流、現場実習や事業所見学等、校外での社会経験活動を複数回実施する。
- 実態に応じた生き方指導に取り組み、卒業後の余暇活動や生涯学習につながる校外学習や学習活動を全学年計画し、実践する。
- 卒業後の生活へのスムーズな移行を見据え、各学年とも進路検討会を実施する。また、進路指導部と連携し学部進路研修会を実施する。
訪問指導(在宅・センター・あきた病院)
周囲からの働きかけに応え、自分の気持ちを表して関わる力を育てるために、スクーリングや双方向通信による朝の会、集会、音楽科への参加や、教職員による同行訪問、ビデオレターでのやり取り等を通して、学校や学年との交流を実施する。