12月10日(水曜日)に、地域の皆様にかがやきの丘3校(視覚支援学校・聴覚支援学校・秋田きらり支援学校)への理解を深めていただくことを目的に、「障害理解イベント」を実施しました。
当日は、秋田南高等学校吹奏楽部をはじめ100名を超える方々にご参加いただきました。
オープニングでは、3校の児童生徒代表が「一緒に活動したり話したりする中で、お互いに新しい発見があると思う。声を掛け合って交流を楽しんでほしい」と、歓迎のことばを述べ、イベントの幕が開きました。
交流タイム
参加者はグループに分かれ、児童生徒とユニバーサルスポーツを体験しました。各会場で笑顔が広がり、交流の輪が自然に生まれていきました。
サウンドテーブルテニス(STT)

ボールの転がる音を手掛かりに、目を閉じた人が打ち返しやすいように協力しながらラリーが続けられました。
ボッチャ

視覚支援学校の生徒に同じグループの仲間が手を叩いて距離や方向を知らせる場面も見られ、音を頼りに放ったボールが見事に命中すると、大きな歓声があがりました。
モルック

木の棒(モルック)を投げて倒れたピンの内容で得点を競うゲームです。この日はきらり支援学校生徒の得意な方法にアレンジして行いました。狙う方向にスロープを向け、ボールを放つタイミングを合わせるなど、チームワークが随所に見られました。
自己紹介

聴覚支援学校の生徒は手話を交えて自己紹介しました。
障害理解コーナー
日頃学習や生活で用いている教材・教具、補助具等を展示しました。参加者は掲示を読み込んだり、実際に手に取ったりしながら、障害特性に応じた支援のあり方について熱心に質問していました。
聴覚支援学校では、11月に東京で開催された「デフリンピック」に出場した卒業生や本県出身者の活躍について紹介しました。
視覚支援学校:点字体験、音声説明ツール「わかルーム」、学習・生活用具の紹介

聴覚支援学校:手話体験、デフリンピック動画の紹介、掲示


秋田きらり支援学校:学習・生活用具体験、視線入力・出力装置の体験


音楽交流
秋田南高等学校吹奏楽部による素晴らしい演奏で「ディズニー」「トトロ」など子どもから大人まで親しみやすい曲が次々に披露されると、会場には手拍子が響き、体を揺らしながらリズムに乗る児童生徒の姿が見られました。
特に印象的だったのは、聴覚支援学校高等部生徒とのコラボレーションです。
「秋田県民歌」の演奏に合わせて生徒たちが手話パフォーマンスを披露すると、会場全体が一体となり、「感激して涙が出そうになった」という声も寄せられました。
まるで音楽のクリスマスプレゼントを受け取ったような、心温まる時間となりました。
今後も、かがやきの丘3校が地域とつながる機会を大切にし、理解と交流の輪を広げてまいります。

