かがやきの丘ハートアートプロジェクト
趣旨
あきた総合支援エリア「かがやきの丘」では、県内外で活躍されているアーティストの作品を公募したところ、多くのみなさまに賛同いただきました。
「かがやきの丘」に学ぶ子どもたちやご来訪の方々、地域のみなさまの心がアートとの出会いによってあたたまり、コミュニケーションが生まれ、笑顔が重なり合うアートの森が創造されることを願い、このプロジェクトを育ててまいります。
審査講評
今回このハートアートの森プロジェクトには、秋田県内外から大変に良いアート作品が多く寄せられました。特に20代、30代を中心に若い世代の新鮮な作品が目を引きました。そして、すべての作品が秋田県こども総合支援エリアへの善意の想いが込められていることを忘れてはいけないと思います。
このアーティスト達の想いがこの場所を利用する子ども達や大人達のために、活用されることを強く希望します。またこの場所から秋田県のアートの新しい展開が生まれることを期待しています。
審査委員長:秋田公立美術工芸短期大学准教授 皆川嘉博
校内展示作品
つながり
伊藤 由美子

作品紹介
水性木版、90センチメートル×30センチメートルのパネル7点
作品のコンセプトは“つながり”です。
人は個々の存在です。しかし、人は一人で生きているわけではなく、人と人は、常に何かしらの関わりを持ちながら生きているものだと思います。
この作品の画面を自由に流れる曲線は、それぞれの“個”を描いていて、これらの線が交わることで、人との出会いやかかわりを表現しています。この曲線は、どこまでも続いていて、常に何かと出会い、それがまた次へとつながっていきます。
単純な画面構成ではありますが、単純だからこそ伝わるものもたくさんあるのではないかと思い、あえて余分なものを省き、シンプルにまとめました。
作品を通して何かしらの感情が生まれると、その瞬間から作品と人とのつながりも生まれると思います。
私の作品も、そのようなコミュニケーションが生まれる、つまり、心と心をつなぐ場になればいいなと思っています。
略歴
2008年 | 第61回岩手県芸術祭美術展 版画部門 奨励賞 |
2009年 | 個展「伊藤由美子木版画展」(ギャラリーlavie・盛岡) |
乾いた牛の上を歩く
わたなべ いくこ

作品紹介
「生きてることがアートだよ」をキーワードに、生活の全てがアートであることを実証するかのように絵画、イラスト、刺繍、洋服に至るまで作品として制作を手がけている。
略歴
2001年 | 絵画展 TRA in Café(千葉) |
2002年 | 洋服展 artist in(東京) |
2003年 | 洋服展 Lamp原宿(東京) |
2008年 | 絵画展 ニヒル牛(東京) |
2008年 | 絵画展 Para GLOBE(東京) |
2000年 | 絵画出品 月光荘(東京) |
2004年 | 額のない絵画展 EXHIBITION×EXHIBIT10N ギャラリー伝心桂(山梨) |
TONBURI
菊池 歩

作品紹介
素材はビーズ。
2002年の南青山の個展で話題となったデビュー作品。
その作風は類例がなく「その他」と分類されていたが、「制作者は何処の国の人なのか」「男性なのか女性なのか」「いったいどんな人が作家であるのか」という作家へのイマジネーションへと拡がっていった。「こちらの作品の作家さんはいつ見えますか?」という来場者から質問を受け、「ほどなく」と答える作者の姿があったことは、エピソードのひとつとされている。
独特なる魅力・品、そこに宿る物語は単なる神秘・叙情・リリシアリズムなどを超えた本質であり、私たちに、時代に、寄り添っていてくれる。
後に「TONBURI」と題されたこの作品は、作者自身を表しているとさえいわれている。
略歴
2002年 | 弓ヶ浜ビーチバレー大会ベストドレッサー賞(衣装協力) |
2003年 | 第18回国民文化祭環境芸術の祭典 準大賞・国民文化祭実行委員会会長賞(文化庁 山形県) |
2003年 | Heart Art in HIROSHIMA 2003~第7回エイズチャリティ美術展特別賞 |
2004年 | Heart Art in NAGOYA 2004~第8回エイズチャリティ美術展優秀作品賞 |
2005年 | Heart Art in KOBE 2005~第9回エイズチャリティ美術展特別賞 |
2006年 | Heart Art in TOKYO 2006~第10回エイズチャリティ美術展特別賞 |
楽園を捜して (連作)
中野 修一

作品紹介
「都市に迷う動物たち」というテーマにて、作品を描き続けています。
基本的には自分の頭の中に沸いたイメージを描いているだけなのですが、様々な機会に作品を展示してみると、自分が想像していた以上に、色々な感想を持たれる方が多くおられました。
そしてこんな風に並べてみると、不思議な動物園に紛れ込んだような雰囲気も楽しめる作品になりました。
略歴
1966年 | 北海道に生まれる。1989年弘前大学卒業。 |
1991年 | 愛知教育大学修了、ドイツ遊学(1991年~1992年) |
1989年 | 国展初入選(以後17回入選)、国画会会友 |
2005年 | 中野修一個展(京都市 アートギャラリー北野)以降3回実施 フィフス・エレメント展(愛知県 知立市文化会館 |
2007年 | 2007年 CRIA展出品(京都市) |
2008年 | 西脇市サムホール大賞 審査員賞受賞(兵庫県西脇市岡之山美術館) |
2009年 | Art & Design 国際講評会・東京(多摩美術大学) |
佐藤博信 詩「希望の歌」より 望
(故)作山 礼造

作品紹介
大きさ:額相後 横約150センチメートル×縦約80センチメートル
略歴
1928年 | 旧阿仁町に生まれる |
1968年 | 横浜市移住 日産自動車入社 1988年 本社定年退職 帰郷 |
2005年 | 永眠 |
1970年 | 書家 玉木瑞堂先生門下生 |
1976年 | 書道春秋社 審査員 |
1995年 | 第5回個展 アトリオンにて |
2002年 | 第6回個展 角館伝承館にて |
2004年 | 第7回個展 中仙ドンパルにて |
2005年 | 遺作展 ダウらんどにて |
2006年 | 水彩スケッチ展 ダウらんどにて |
息づくものたち
小山内 愛美

作品紹介
平面絵画
大きさ:150~200センチメートル×300センチメートル
素材:パネル(ベニヤ板)に日本画材で着色
略歴
1988年 | 秋田県生まれ 兵庫育ち |
2007年 | 兵庫県明石高等学校美術科卒業 |
2007年 | 秋田県美術展覧会 日本画奨励賞・入選 他 |
2009年 | 秋田公立美術工芸短期大学 工芸美術学科 絵画コース卒業 現在秋田にて制作活動中 個展・展覧会など多数開催 |
生命1
藤本 哲也

作品紹介
平面絵画
大きさ:80号 キャンバス6枚
素材:アクリル絵の具
80号キャンバス6枚の連作です。
昆虫、魚類、両生類、は虫類、鳥類、ほ乳類を描きました。
子どもは昆虫や動物に強い関心を持っています。
それらは輪郭と少しの特徴からカラフルに構成され、その生き物を想像して探求心がわくような作品にしたいと考えました。
それらは秋田県の絶滅危惧種をメインに構成され、命の尊さと今後の環境を大切にとの願いを込めました。
略歴
- 北九州市立大学経済大学卒業 在学中に美大予備校にてデッサン等を学習
- チェルシー・カレッジ・オブ・アートアンドデザイン留学 ディプロマ取得
- 学生展示会において優秀賞受賞
- 機械メーカー勤務を経て、都立産業大学院大学(首都大学東京)創造技術専攻在学。美術、意匠を研究。
- 青山ワコールアートセンター 10thSICF 審査員賞(アーティスト名:fujimoto tetsuya)
- ビューティフルオーシャンアワード 優秀賞
屋外展示
にょ樹にょ樹
松田 哲郎
作品紹介
サンサーラ
西村 廣恵
作品紹介
生命2
藤本 哲也